そしてなかなか眠れず、今日が来てしまった





そう、今日は入学式




知り合いもいなければ友達もいないこの学校




地元だったら知らない人なんてほとんどいなかったのに





なんてひとりで文句をぶつける





「…もしかして新入生の子?」





学校に向かいながら歩いてると、誰かから声をかけられる





そこに目を向けると






「………誰?」




全く見たこともない男の人が3人ほどいた






制服、、は多分私たちと同じ学校





「…スカート長すぎて目立つからさ、短くした方がいいよ?」






バカにしたような顔で私を見てくる一人の人





「…はい?スカートって普通この長さですよね?」





丈とかもちゃんと測って作ってもらったし





「あ、もしかして都会慣れてない系の子じゃね?」





…なんだそれ




スカートと都会慣れは関係ないと思うけど




「…あー。なら教えてあげなきゃだな。スカートってのはな──」





そう言いながら一人の男が私の下半身に手を伸ばそうとすると





誰かによってそれは止められた





「…お前ら先輩になったからって調子乗りすぎ。新入生困らせんなよ。」





そこを見ると、すらっと高身長で、爽やかイケメンボーイがいた。





「りょ、綾。悪い悪い」




なぜか、男3人はその綾?って人から距離をとる





「大丈夫?」




その綾さんは少し屈み、顔を覗き込んでくる





でも




「…助けてくれたのはありがたいんですけど、別に中に短パン履いてるので大丈夫ですよ」




私はそう言いながら、自らペロッとスカートをめくる




イケメンボーイも含め、少し引いたような顔をする




都会ってほんとわかんない