僕を見返すアカネさんの目はどこか力強く感じた。 恐らく僕と同じ・・いやそれ以上に深い哀しみに包まれていた人の視線に少し勇気を分けて貰えた気がする。 「・・僕も・・見習わなきゃ・・。」 「じゃないと、カイトに怒られるよ。」 「うん。」 雨で消えてしまった線香に再び火を付けると、隣に立つアカネさんと一緒に両手を合わせる。 さっきまでとは打って変わって降り注ぐ日射しが、雨で濡れた体を乾かしてくれる。 夏は・・・まだまだここから・・・。