緋色君が歩く度に近くの女の子が振り返っていた。





(なんやこれ...注目の的やん)





なぜか関西風になる私。







「華野さんとか言ったっけ。よろしく」






てっきり、クールかと思ったらかなり親しみやすい男の子だった。






「よろしくね」






と笑い返して前を向いた。けど私の心の中は舞い上がっていた。






「じゃあ。HRを終了する。1限目は入学式だから廊下に出ろー」






みんな一斉に廊下に出る。ガヤガヤし始めてきた。






先生が皆同じピンクのコサージュを配り始めた。







「れいぴ!おそろっち!」






ももがすごくうしろから笑顔でコサージュを指さした。






「おそろっち!」





2人で笑い合った。






(すごく、楽しみだな、これから)





私の心は最高に楽しくなっていた。雨も忘れられるくらいに。






「おい。華野、吉中静かに。緊張感を持て。」





私たちは悪戯に笑って前を向いた