茶色の艶のある髪をひとつにまとめた綺麗なお姉さんが店の奥からお出迎えしてくれた。




「あの、文化祭で白雪姫をするんですけど、ドレスや王子服につかうこんな色の布とか素材ありますかね?」





さすがしっかり者の寧々ちゃん。






事前に自分で、デザインしたといっていたドレスや王子服、小人の衣装に魔女服、妃様の服。






色や素材事に分けてあった。それを見てみおちゃんと感嘆の声を漏らしたことを覚えている。




「探してみるから。待っててね」




そうニッコリと笑って奥の方に消えていった。




その数十分後に少し髪の毛を崩したさっきのお姉さんがたくさんの布を持って現れた。




「これなんてどうかしら」




純白のつやつやサラサラな生地の布




真っ青な紺に近い生地の少し厚みのある布。




赤色のリボンと黄色のリボンと青のリボン。




白色のフリル。




金色のさらさらな布。




そして緑色と紫色、赤色、ピンク色、青色、黄色にオレンジ色の厚い布。




「いいですね!これ全部でどれくらいですか??」





「そうねー、、、5000円前後かしら。」





「じゃあ足りるね!これ、文化祭のための衣装のお金が1万5000円あるので。」




「ならよかった。はい。合計6500円ね」