「あー、あるよ」



知らないふりを装ったけどすごいデジャブだった。




私が朝陽くんに言えなかった一言。




「私、頑張って誘ってみようかな」




ドクン





内気なももが、こんなに頑張ってる。なんか、置いていかれたみたいに。






恋する女の子ってすごいんだ。すごいなー。




「頑張って。」




素っ気なくそう返して私は今更後悔した。




「麗は?陽くん誘わないの?」




「誘うつもりだよ!!うるさいな!」




恥ずかしさとなぜか複雑な感情で思わず大きな声を張り上げてしまった。




「あ、そうなんだ。なんかごめんね」




気まずそうな顔してももが笑った。




そんなときに、タイミングよく2限目の鐘。




(よし!タイミングいい!)




もうこの暗い雰囲気には耐えられないとわかった。