***
パチと重い瞼を開けると白い天井が見えた。
うっすらと人影が見えた。
「もも...ごめんね、倒れちゃって」
力なさげに笑うことしかできなかった。
「ただの風邪だって」
叫びすぎて少し低くなった(?)声に安心してももに抱きついた。
「もも、ほんとにありがとう、重かったでしょ」
くすっと思わず笑いが出てしまった。
「うん、めちゃめちゃ。重かった。」
「そこまで言わなくていいじゃない!」
そしてもっとぎゅっと強く抱き締めた。
「じゃあ、4限目行くね また来るから」
私を離して走っていった。
私はさっきの暖かい温もりを感じながらまた眠りについた。
***
「れいぴ〜!!!帰ろ〜!!!」
「んん〜、ももさっきは運んでくれてありがとう」
まだ、だるいけど全然さっきよりは良くなった。
「運んだ?私運んでないよ?」
「え、でもさっき重かったって...」
「え?私さっきここ、来てないよ?今初めて話したし。夢でも見てるの??」
(え、ちょっと待ってよ。どういうこと?)
「ま!いいから帰ろう!!!」
「あ、うん。」
紺色の学校カバンを手に取って保健室を出た。
***
______ 20:35
ピコン
(ももからのLINEの返事かな)
でもそこに表示されていた名前は、ももじゃなく、“ 友達追加されました”の文字。
私はLINEを開いてみると追加した人の名前、«HIIRO»の文字。
(ひいろ?緋色君?)
私はすぐ横の追加ボタンを押すとすぐにメッセージが来た。
《僕ひいろ。風邪大丈夫?》
え?なんで風邪のこと知ってんの?もしかしてみんなに伝わったとか?
なら、仮病バレるじゃん!だって最初から保健室いるって予定(?)だったのに
《れいです。うん。ありがとう!》
Thank youと表示されたスタを送って。
(うわー、やばい。陽くん以外の男子と久しぶりにLINEしたよ)
