ふと気がつくと、ベッドの中にいた。





「あ、気づいた。」




隣には朔がいて、どうやらずっと私の頬を撫でていたようだ。





「風呂で気失っちゃったからさー。ここまで連れてきた。」



「えっ!?」




…てことは………




布団の中をチラリと見る。




や、やっぱり何も着てない…!




全裸のまま抱えられて運ばれたってこと…だよね。




恥ずかしすぎるー!!




「こらこら、一人百面相しないの。」




私が考えていることはすべてお見通しなようで…




朔は嬉しそうに肩を揺らしながら笑っている。





そんな朔もハダカだし…




目のやり場に困ってしまう。




…でも、不思議だな。




「朔の隣だと、ぐっすり眠れる…」




そう言いながら朔にくっつくと、優しい眼差しを向けてくれる。




「じゃあこのまま一緒に眠ろう。……おやすみ。」




子守歌のような朔の癒しボイス。




朔の腕に包まれ、私はすぐに眠りについた。




ずっとずっとこの幸せが続くことを夢に見ながら。