「奏は出会った時から、俺の中で天使みたいな存在だった。そんな可愛い天使が、俺の腕の中ではみだらに悶えるだろ?………それがたまらないんだよな…」 そう囁かれると同時に、朔が私の中に入ってくる。 「や…んっ……!」 私の反応を見て満足そうに微笑む朔。 そのムカつくくらいカッコいい表情を見て、思う。 仮に私が天使ならば… 朔は、悪魔だ。 天使を喰い尽くす、悪魔。 その眼に捉えられればもう… 一生、離れられない。