笑いながら受け取ってくれるかと思いきや…





「マジで…俺に…?」





珍しく顔を赤くして照れるものだから、こっちが驚いてしまった。






「ど、どうしたの?そんなに嬉しかった?」






「嬉しいに決まってんだろお…。しかも手作りだし。」




こんな朔の表情見るの、初めてだ。






なに、この可愛い生き物は!




ギューって抱きしめて、髪の毛をワシャワシャってしたいくらい。




それくらい朔は、いつにも増して照れていたんだ。





「毎年デパートのチョコくれたのももちろん嬉しかったけど、これはマジで…特別だよ。」




そう言って、本当に大切そうに両手で箱を持つものだから、私の心もほっこりと暖かくなった。