その声に目を開けると…




私の腕を掴んでいた手は離されていて、イテテ…とうめき声をあげていた。






目の前に立ちはだかる、モデル体型の男。




本当にモデルかってくらい、整った顔立ちの男。






「さ、朔…」




「げ、男いたのかよ。チッ、早く言えよなっ!」





逃げるように立ち去っていった男の後ろ姿を見ながら、やはり私は身体中の力が抜けて…






「おっと。…大丈夫?」







やたらオトナの色気を醸し出す男の胸元に、またもや寄りかかってしまった。