「…何ですか」





「キミ一人?こんな夜道に危ないよ?」





危ないのは、あんたみたいな男がいるからでしょ。





そんな風に、心の中で冷静なツッコミをしていた時だった。





「オレが送ってあげるからさ〜、その前にホテルでも行かない?」





何だろう。




前は、お金になればいいからと、どんな男に触れられたって、そこに感情はなかったのに…





今は、朔以外の男に触られるなんて、気持ち悪くて仕方がない。





「ちょっと離して…」




「やだね〜。キミみたいな可愛い子、みすみす逃すなんて勿体ないからさ〜」





軽い喋り方の割に強い力で、私はどうすることも出来ずに目をつむった。








…その時。










「女の子に手荒な真似は、感心しないな。」