身体中がふわふわしてきて、思わず男に寄りかかりそうになると、ゆっくりと唇を離し…




鼻と鼻がくっつくくらいの距離で、男は言った。






「俺の名前、岩塚朔。よろしくね、サキちゃん。」





「か、勘違いしないでよ。今日一日泊めてもらうだけだから!」





そう言っても、余裕の表情で笑っている目の前の男。







岩塚朔。









この男…苦手だ!!