強い風が吹いた

すると、桜の花びらがさっきまでとは

比べものにならないほど綺麗に舞った

自然と溢れる笑み、

これからの楽しいことを暗示しているようだ

「「きれい、、」」

二色の声が重なった。

ふと左隣をみる。

その声の主は、桜以上に美しかった

無造作にセットされた茶色がかった髪の毛

二重なのに少し切れ目で、キリッとしている

身長は、推測180センチほど

すらっと伸びた手足がまた彼を引き立てる

声の主は人間離れしたルックスだった

そんな彼と目が合っている現在

頭が働かない。体が動かない。

ただ彼を見つめるしかなかった。