いつも通り友達とおしゃべりしながら門をくぐるなんてことは無く、1人でスタスタと門をくぐると、、、



見かけたことない目に付く1人の男。



『あ?何見とんねん。喧嘩売っとんか
殴られ(やられ)たくなかったらこっち見んな💢』
と。騒ぎたててる。





関わらないようしよーっと。


そー思って靴箱に向かうと、、






『おい。』



嫌な予感がした。


振り返ると

真後ろに立って私を睨みつけている
あの男。





『あのぉ〜。。
もしかして私に何か用ですか?』



ゴクリと唾を飲む音が時を止めたみたい。





『そうだ。お前だお前。
俺を避けて通るとはいい度胸じゃねーか。』





あーもっ。最悪。
絶対面倒臭いやつじゃん。





『すみません。急いでたもので。』



そう言ってこの場から離れたい一心で
早歩きになりながら歩き始めると、、






『おい。待てよ。』






痛いっ!





腕を掴まれた瞬間、身(からだ)が
あの男の方に吸い込まれていくような。。






顔と顔が近すぎて顔が真っ赤になってしまったのが自分でも分かる。
恥ずかしい///




『やめてくださいよ。』






『お前何年何組の誰だ?』



そう言って手を離しながらゆった。



『2年5組の天野 心愛です。』





何故かまだ顔が赤くて頭の中が真っ白なままだったからついつい言ってしまった。




言っちゃった。


あーも。何もよりによってこんな男(ひと)にゆっちゃうなんて。。




『俺、3年の早水 思多。
あっ、6組な。』





『俺お前のこと気に入ったわ。』


はぁ〜!!!!?


何言ってんのこいつ。
訳わかんない。


『え!?どうゆうことですか?』





『だ〜か〜ら〜。。
ちぇっ。まーいーや。また後で』





はー?!意味からん!
『なんなんあの人!』

周りの人も何があったか分からないような顔してポカーンと口を開けている。




『心愛!おっはよ〜(^^)』



『あ、優李。おはよー、!』

山田 優李 (やまだ ゆうり)♀高校2年。

小さい時からずっと2人でいたから
今は大親友。


『心愛、どーしたの?
口なんか開けて。周りの人もみんな
心愛のことみて(笑)なんかのヒロイン役?(笑)』




ずっと思多を見ていた。
『...』




『ねぇ!心愛聞いてる!?もーなんなのー!
無視するんだったら先教室行っちゃうんだから。』



『え、あ。まってよ〜。』