「あ、ああ……大丈夫……お腹壊したかな……」

「蓮……」

「ふぅ……」

ゆっくり息を吐いて、私を見つめた。

「もう大丈夫。ごめんな、心配かけて」

「ううん」

「そーいえば、今度の土曜日美稀の誕生日だったよな?」

「え、うん」

「16歳か……俺はもう16だけど」

「え!?」

「4月20日生まれなんで」

な、なんで黙ってたのかなぁ!

「え……と……お怒りですか?」

「当たり前だよ!お祝いしてあげたかった」