「美稀のこと、世界で1番大好きだよ。俺の、全てだよ」

「れ、んっ……」

ーーギュッ

「うっ、うっ……」

私は蓮に抱きついて、泣き始めた。

蓮は、そっと優しく、抱きしめてくれた。

「大丈夫だよ、美稀……」

蓮の温もりは、ママとパパみたいだった。

温かくて、安心する。

今気づいた。

私は、胸の音を聴くと安心するみたい。

「蓮っ……私っ……弱虫なのかなっ……」