南は俺を抱え、保健室に向かった。

「いつからなんだ」

「え……ハア、ハア……」

「その腹痛だよ」

いつからって……

「1週間前、からかな……」

「病院は?行ったの?」

俺は首を横に振った。

「なんで行かねぇんだよ。尋常じゃねぇだろ?」

「そうだけど……」

怖いんだよ、なにを言われるのか……

だって……

「兄貴は……癌で亡くなったから……」

「え?」