「はい、いいよ」

「ありがと……」

なんのためにカミソリ……

ーーギュッ

「……っ!蓮?」

「このままでいさせて……」

蓮の声は、低く少し涙声を含んでいた。

「蓮……」

「ふっ……」

ーードッ

「うっ!」

蓮は、私のお腹を拳で殴った。

「どう……して……」

ーードサッ

「ごめんな、美稀……」