「落ち着いて春ちゃん……」

「美稀にもちゃんと、友達いたんだ」

「あったりまえだろ!?つーか、友達じゃねぇ、親友だっ!」

「あ、そう……」

呆気にとられてるよ……

「私、無表情女って呼ばれてたの……まあ最初は、親をなくした可哀想な美稀ちゃん、だったんだけどね……」

慣れちゃったけど……

「無表情になっちゃったから、みんな、離れちゃったの……だけど、春ちゃんだけは……春ちゃんだけはそばにいてくれたの」

「……ニッ!」

私が見つめると、ニッと笑った。

「ふぅ~ん……」

「あ、本当に本当に、謝らなくていいからね」

「……うん……」