ーーギュッ

「美稀っ……」

人が見ているのにも関わらず、私達は抱きしめあった。

「蓮っ……私帰らないとっ……そろそろっ……おばさん達が出掛ける時間だからっ……」

「ぐっ……」

「蓮……?」

ーーギュッ

「……っ!」

私の制服を、強く握った。

「れ、蓮……?大丈夫……?」

「大、丈夫っ……」

ーードサッ

「……!」

手をついて、倒れ込んだ。