ここは嫌いだけど、桜並木は大好きだ。
高校まで、約5分。
桜並木の下を歩きながら、音楽を聴いていた。
高校の門近くになった時だった。
ふと顔を上げると、金色に染めた髪に、耳にはピアス。
制服を着崩した男の人が目に入った。
私と同じく、耳にイヤホンをしていた。
その人が目に入ったのと同時に風が吹き、桜が舞ってきた。
その人は、黙って見ていた私に気づいたのか、こっちを見た。
まるで、睨みつけるような。
「……!」
ーータッタッ
高校まで、約5分。
桜並木の下を歩きながら、音楽を聴いていた。
高校の門近くになった時だった。
ふと顔を上げると、金色に染めた髪に、耳にはピアス。
制服を着崩した男の人が目に入った。
私と同じく、耳にイヤホンをしていた。
その人が目に入ったのと同時に風が吹き、桜が舞ってきた。
その人は、黙って見ていた私に気づいたのか、こっちを見た。
まるで、睨みつけるような。
「……!」
ーータッタッ