「ごめんっ……ごめんっ……ごめっ……」

謝る声も、段々低くなっていき、最後は聞こえなくなった。

「私はっ……なにもいらないっ……欲しいのはっ……蓮だけっ……だからっ……いなくならないでっ……」

「美稀っ……俺だってなにもいらないっ……欲しいのは美稀だけっ……だけどっ……仕方ないことなんだよっ……これがっ……神様がくれた運命なんだからっ……」

「そんなことっ……」

「俺はっ……しっかり受けとめるっ……だから美稀もっ……受けとめてっ……」

「やだっ……」

「美稀っ!」

「じゃあっ……受けとめるからっ……これだけは約束してっ……死なないでっ……」

「……っ!ああ……」

小さな声で、そう言った。