「ご家族の方ですか?」

しばらくして、お医者さんが出てきた。

「え……彼女、です……」

「ご家族の方と連絡取れますか?」

「え、と……」

「まあまず、知りたいでしょうからどうぞ、お入りください」

「はい……」

嫌な予感が、私を支配した。

冷や汗が流れ、身体中が震えてきた。

「いろいろ検査をして、結果が出ました。桜良さんは、胃がんーー」

そのあとの記憶はない。

気づいたら、待合室に座っていた。