「あぁら、やっと来たわね」

「体鈍ってたからな」

「へぇ~」

「本当に殺っちまっていいのか?」

「ええ、いいわよ」

男の人の手には、バットが握られていた。

私の頬に、汗が伝った。

なに怖がってるの美稀……

昔の私だったら、怖がらなかったじゃない……

ーードクンッ

ダメっ……

やっぱり怖いっ……

蓮っ……

助けてっ……