朝起きて、いい天気だなって
カーテンを開けて日差しが差し込む
「眩しいなぁ。」
そう呟く
私は花園せいら。今日から緑川高校に通うごく普通の女の子。になる予定だった。
私が普通では無くなったのはあの日から。
気づかなければ良かったのかな、とか、なんで私なの、とか、いろいろ考えたけど、仕方がないんだよね。
私は中学の1年のときに○○○○という病気が見つかった。
初めはただ、ちょっとめまいがするだけだった。
ただの貧血だと思ってた。
でもそれからというもの、突然倒れたり、めまいが激しくなった。
病院での審査結果は○○○○、初めは何を言っているのか分からなかった。いや、分かりたくなかった。
病気が見つかってもそばに居てくれる家族はいない。
こればかりは神様を恨んだな。
そんな時、唯一の救いは、幼馴染みの蓮が居てくれたこと。
蓮は私と同い年の男の子で、出会ったのは私たちが5歳の時だったかな?広場で会って、それから仲良くなった。
それからというもの、家が近かったのもあり、ずっと一緒にいる。
蓮は私にとって家族みたいで、1番に大切な存在。
だから蓮にはまだ病気のことは言ってないの、関係が壊れるのが怖くて。
蓮だけには、知られたくない。
蓮に病人扱いされるなんて、耐えられないもん。
だから、私は隠し通すことを決めたの。
何があっても絶対。