その日も寝不足で夕方仕事を終え、レイカのマンションに行った…
今日はすんなり開けてくれた…
もう機嫌治ったのかと思ったが、レイカは
『なんで来たの?』
『え?』
私は返事に困った…
『あたし出かけるから戸締まりしてね…』
と言って出かけてしまった…
なんだか様子が変だったが、能天気な私には気にならなかった。

バイト後レイカのマンションに帰ると、レイカは寝ていた…
『なぁなぁ、新店にいかないん?一緒にいこやー』
と私は話し掛けた。
レイカは
『…』
『レイカ?』
『もういぢめないで!』
『いぢめてなんかないで!』
その時レイカは急に座りこんで、机の上にあった携帯電話をなげつけてきて、
『いい加減にしてよ!』
『あんたはあたしをいくらいぢめたら気がすむの!!』
枕を投げ、服も投げ、その辺のものすべて飛んできた。
びっくりした。
初めてレイカが切れた。
訳がわからない私はおびえるばかりだった。
野花の様な女の子も切れると恐ろしかった。
『えー?なんでー?』
私はさっぱりわからなかった。
しばらく沈黙が続いた…