『じゃ、10分後、上がってきて』
私は心臓バクバク膝ががくがく…
こーゆーのはドラマか映画の世界でしか見たことないシーンで、どう対処すればいいのかわからなくなった。ただ、アンパンマンを直してそれだけで終わりやんっ!っと自分に言い聞かせ、10分後いや、15分後くらいに階段を上がっていった…。
レイカがドアを開けて待っていた…
『こっちこっち!』
そうっと部屋に入りながら、照れ隠しの為か、
『これがラウンジレディの部屋か〜』
と、訳わからない事をゆっていた…
部屋の中はキチンと整理整頓されており、三つある部屋のうち、一つの部屋に布団が敷いてあった…
ドキっとしたが、あえて布団は見てみぬふりをした…
不思議な香りのする家だった…。
アンパンマンを修理しにきただけだと言う事を主張したい私は
『アンパンマンはこれ?』
と、すぐに調べはじめた…
レイカは台所で何か用事をしていた…
いつも仕事のスーツ姿しか見たことがなかったが、レイカはさっきの15分の間に着替えを済ませ、Tシャツに半ズボン姿だった。
半ズボンの下から眩しいくらい真っ白な綺麗な足がスラリと延びていた…。