ーーーーしかし、しばらく続いた頃。
突然、千里さんの姿はなくなった。
「透真!?」
玄関から物音がした気がして、ベッドから飛び降りる。
けれど、それは風が戸を叩く音で、玄関には誰もいなかった。
「……違ったか」
あれからしばらくたった頃、千里さんと透真の姿が消えた。
透真は一切帰ってきておらず、なにも連絡もない。
あれだけ私によってきていた、千里さんも全く見かけなくなった。
二人の姿は学校にもなく、噂もない。
ただただ、行方知らずといったところだろう。
きっと彼らは、またどこかで喧嘩でもして忙しいだろう。
でも、どこか不安があるのだ。
ちゃんと無事なのか、と。
「……ダメダメ、私が心配したら逆効果だ」
気にしないようにして、またベッドに戻る。
千里さんが私に話しかけてこないだけで、こんなにも休み時間が過ぎるのが遅いし、
なんか周りが静かだし、
……どことなく、寂しいのだ。


