副総長さんは、どうやら私のことがほっとけないみたいです。






「あれ?」




仕方ないから一人で食べようとしたところ、そこには千里さんのブレザーが。




「暑いって言って、脱いでたっけ」




そういえば、と思い出す。




戻ってくるかな、と思ったけどここは放課後にはすぐ閉められちゃうし置いとけない。




職員室に届けたりもしてもいいけど、なんせ千里さんだし、先生たちも受け取りづらいだろう。





「透真に渡してもらえばいいかなぁ」




私はブレザーを出来るだけ丁寧に畳むと、急いでご飯を食べ終わって、資料室を出た。