副総長さんは、どうやら私のことがほっとけないみたいです。








「ここ、僕たちがであった場所だよね」



私たちはソファの上に腰を下ろす。



「たった2日前の話ですね。思い出話みたくしないでください」


そう。

出会ってから2日間。

告白されてからも2日間。

私なんかに、好きになってもらう魅力なんて一切ないのに。



なんで私のことがこの人は好きなんだろう。




顔も整ってるし、昨日の囲まれ具合からしてもかなりモテるはず。


特徴的なタレ目に、くしゃって笑うところ。

すごく背が高くて、でも細くてスラッとしてるところ。




この人に欠点なんて今のところなくて。

強いて言うなら女の趣味を疑うくらい。



この人の、ダメな部分ってないのかな?







「あの……、ひよちゃん。そんなに見つめられると照れるんだけど」



その声にはっとする。


いつのまにか凝視してしまってたらしい。




「あ、すみません」



「いや、僕としては嬉しいからいいんだけど」






なんか恥ずかしくなって急いで視線を下へ向ける。