「けどっ好きなのっ!」

「だからなに?」

「え……」


ちっこいやつはでかい目をさらにでかくした。

「俺はお前のこと好きじゃねえしまず知らねぇ。
そんな奴に好きですなんて言われてもどうしようもないんだけど。」



言い過ぎかもしれない。
けど、1回で諦めてもらわなきゃ俺が面倒臭い。




それよりも、見てみろよ、後ろにいる『お友達』の顔。
優越感に浸ってやがる。本当に怖ぇよ女って……



「じゃあな」


それよりも俺にとっては井上が先に帰ったことが重要だ。
そう思ってさっさと学校を出た。