ごめんねやっぱり、好きでした

「あぁ、緊張した。」
「まさかまさか紫苑が可愛いなんて言ってくれるわけないじゃんとか思ってたのに。」
「中学ん時から紫苑は、ずっと変わってないってことか。また仲良くなりたいな。」
なんて、、寂しい独り言をトイレで言ってしまった。なんだか恥ずかしくなってトイレを出ようと思ったとき、
「どでかい独り言ですね」
トイレの個室から声がした。でもとても聞き覚えのある声。大好きな人の声。
「エリカ?」
ガチャ
「正解」
エリカだった。少し切ない顔をしたエリカが立っていた。
「やっぱりまだ好きだったんだね。紫苑のこと。」
珍しく真顔で聞かれた。
「うん。」縦に顔を振った私をのぞき込むようにエリカは言った。
「隠しておかなくたって、いいんだよ。好きなら好きで。もしかして、、のんちゃんのこと気にしてる?」
少し様子を伺うように俯きながら聞いてきた。
でもやっぱり弱い部分は見せたくなくて
「気にしてないよ。」
強がって言ってしまった。
「のんちゃんが紫苑の、元カノで今も好きだからって、紫苑のこと、好きでいちゃいけない決まりはない。ハルは好きでいてもいいの」
あまりに真剣な顔をしてエリカが言うから我慢してきた分の涙が零れた
「うん。うん、うっ。ん、うわぁぁ。」
ボタボタと床に落ちる涙。けど自分でも止められなかった。