暴君のままに・・・・、


ただ、自分の私利私欲のままに、


お前もそうやって扱えばいいだけの事。








それが・・・・俺のやり方。
















だった・・・・筈なのに、、









なのに・・・・。


泣きたいくらいに痛む胸に眉根が寄る。


確かに気持ちのいい感覚も存在するのに・・・・それを上回る葛藤。



「・・・・っ・・・くそっ・・・・・・」



荒々しく感情的だった動きをやめて、反動の様に襲い来る呼吸の速さに肩を揺らし、


優しくしようが乱暴にしようが得られない四季の心に完全に迷って不動になる。


先の見えない迷路で途方にくれる様な不安。


カオスの様なそれに見事陥りそれを振り切るように目をきつく閉じてやり過ごしていれば、そっと頬に触れてくる熱で目蓋を開けた。


ぼやけた視界が徐々にクリアになれば映り込むのは涙の跡が痛々しい四季の表情。


でも怒っているでもない怯えているでもない、どこか憐れむ様な表情に力が抜ける。











「・・・・・・心で・・・泣いておられますか?」





響く優しい声音に耳が痛い・・・・。


罪悪感。





「・・・こんな時に読むな・・・・・、それに泣いてるのはお前だ」


「・・・はい、・・・・凄く凄く痛いです。・・・・望様のが_」


「っ・・・馬鹿女。今そんな感想はいらねぇよ」



恥らいながら感想的な物を口にしてくる四季の口を手で押さえると、目だけで小さく笑い返して俺を見上げる四季。


その眼を見た瞬間に脱力し、息を吐くとそのまま倒れ込むように体を預けた。


顔に触れる肌が熱いのに心地いい。