「そ、そういう印象をつけさせる望様がいけないんです」


「だったらそう言われないように行動するんだな」


「私は常に真面目に過ごしてます」


「俺から見れば日々未知との遭遇だが」


「・・・っ・・やっぱり望様と私は感性も考え方もまるで違うんですよ」



何を言っても言い返してくる俺にフッと背中を向けると窓に張り付くようにその顔を隠し反抗を示してくる姿。


子供の様な反応に呆れるどころか口の端が上がり、スッとその背後に近づくと、露出している白い背中に唇で触れる。


一瞬小さく反応し身をすくめた四季の腹部に手を回し、指先をそっと胸の谷間に走らせた。



「・・・っ・・・・」


「・・・・・俺とは確かに違うな」


「・・・・・・はい・・・」


「やる事なす事・・・言動行動全てが俺とま逆すぎて癇に障る・・・・」



言葉を口にしながら四季の背中に唇を這わせ、肩からさらりと白い布を下げていく。


堪えるように身を縮める体をさらに引き寄せ際どい位置をくすぐっていた指先を柔らかな感触の胸に移した。



「・・・・望様・・・・」


「その呼び方ですら癇に障るのに・・・・、でもそれがお前には必要な事なんだろう?」


「・・・・・」


「・・・別にいい・・・・・ただ・・・俺に無いもの物で構築されたお前だからここまで惹かれるんだろうな」



そう、それが結論。


癇に障ろうがどこかその裏で感じる羨望を誤魔化しても掻き消せなくて、それを押しこめることなく表に引き出せばこうやってどうしようもない四季を求める欲になる。


ここまでゆるゆると進めてきた時間を急速に進めたくなるのも・・・やはり欲だろうか?



「・・っ!?望様??」


「・・・・・・・お前の焦らす様な駆け引きは長すぎだ」



もどかしくなり四季の軽すぎる体を瞬時に抱えると、驚いた声と眼差しを向ける四季に不満を漏らし舌打ちする。