どうやら好き好んでこの蜂蜜プレイをしていると勘違いしたらしい四季が、恥らいながらもようやくその手を離すのに力が抜けた。
「・・・・馬鹿女」
どうぞって・・・・何だよ。
天然誘惑女・・・・・。
白いナイトウェアを程よく着崩し、胸元も足も際どいラインで肌を晒す四季が表情ばかりは恥らってその言葉で誘惑する。
グッと心を持っていかれすぐにでも続行したい気持ちとの格闘。
数秒その葛藤と格闘した後に深く息を吐くと体を起こし四季の体も引き起こす。
「望様?」
「・・・・・・床だと・・硬いだろ」
「・・・はぁ・・・・」
「蜂蜜も床も集中力を削ぐ」
ぶっきらぼうにそう告げて立ち上がるとキッチンのシンクに水の音を響かせ始めた。
俺の言葉にポカンと馬鹿みたいに口を開いて座り込み見上げていた四季が何かに気がつき口の端を上げる。
あっ、嫌な予感。
言うなよ。
そう思っても期待を裏切り天然で人の痛い所を平気で刺激する女。
「・・・もしかして・・・・私の体を案じて下さったんですか?」
ふんわり微笑んでいちいち確認を取ってくる女を苦し紛れに睨み下ろし、軽い嘲笑を漏らすと肯定でもない否定でもない返事で煙に巻く。
「床だと激しくしにくいだけだ」
「・・っ・・・・」
「言っておくが・・・焦らされた分割増しで啼かせるぞ」
ニヤリとほくそ笑み怯んだ表情に優越感を覚え。
四季といえば無意識になのか首を横に振って慈悲を求めるような目で俺を見上げる。



