比喩でなく甘い唇を柔らかく貪って、重なりを深めて舌を絡める。


絡んできた舌先に応えようと拙いそれで応えてくる四季は、少しはこんな行為に慣れつつあって。


それでもまだ成熟しきれない反応に、逆にそそられて欲が高まる。


徐々にずり下がっていく四季の体に軽く笑い、キスもそこそこに唇を透明な糸を残しながら顎のラインまで滑らせていく。



「・・・どうした?・・・キスだけで限界か?」



震える足は自分のそれとの接触で気が付いている。


まだまだ初々しいといっていい四季の反応に満足し、無粋な追い込みの言葉を投げると。



「・・・っ・・あ、だ・・め・・・立ってられな・・です・・」



辛いというように長い睫毛をばさりと下ろし、耳まで赤く染め上げた四季が両手の指先で口元を覆った。


その仕草に不覚にも胸が締め付けられる。


ドクドクと強まる心音と血の流れ。


こうなると四季が欲しいと水を欲しがるように体が疼いて歯止めが利かなくなる。




じゃれつく様にその肌に歯を立てると、





「・・・っ・・噛んだ!?噛みました!?」


「甘噛みだろ、甘くてなんか美味そうだからつい・・な」


「っ・・た、食べ物じゃな・・・っーーー、またっ!?」


「・・・・・・・・・もしかして、・・噛まれるのに弱いのか?」



いやにビクビクと身を捩る姿にピンと働く自分の直感は間違ないと確信した。


確認するように再度痛くない程度に胸の始まりでありそうな膨らみに歯を立てれば、ビクリと反応した四季が今にも泣きそうな顔で俺の服をしっかり掴む。


ヤバいな・・・・、ちょっと、ワクワクとしてるよ俺。
変に火がつく悪戯心に、四季が怯む姿を求めて白い軟肌に時々噛みつく。


当然、傷がつかないように、跡が残らないように。 ただ刺激を与える為に繰り返す愛撫に、耐え切れないと身を捩り床に沈んだ四季。


勿論逃がす筈もなく、同じ目線にしゃがみこむと赤く熱い頬に唇を寄せてそのまま床に押し倒していく。




「・・っ・・・も、我慢できないです・・」


「しないで乱れろよ、もう今更だろ?」


「い、今更なんて・・・、まだ数えるほどしか・・・」


「じゃあ、その数をまた増やしてやるよ」



瞬時に色濃くなる四季の頬。


それにニヤリとほくそ笑むとすかさず唇を塞いで床にしっかりと縫い付けていく。


確かに・・・まだ数えるほどだ。


する反応がいちいちその浅さを露見して、それでもその慣れない反応に胸が心地よく締め付けられて癖になる。


それを更に崩さんと、白く長いスカートの裾を足に指先を這わせて徐々に上げると。



「・・・っ・・おい、何だよこの手は」


「・・・・・つい」



指先が太ももを這い、スッと内股に滑り始めた瞬間にがっしりと押さえ込まれた自分の手。


非難するように見降ろすとグレーを不安に揺らし気まずそうに視線を向ける四季。


だから・・・そのいつまでも初々しい反応やめろ。