黒く汚れた壁
今にも落ちてきそうな古い天井
少し動くだけできしむ床
どこまでも暗く続く長い廊下



「……………ここ、どこ?」


やっとの思いで絞り出した私の声は、悲しく暗闇の中に消えてゆくように感じた。