ドアがしまったら

猫汰朗「…何してるの?」

蛇孔は僕の右足を自らの胸もとへ挟んでは妖艶に笑って見せているつもりで
僕には、可愛く映る。

蛇孔「ね?何も思わない?」

猫汰朗「…思わない。」

女が離れて、テーブルに座り
それから
背中を向けて、ピンクのタバコの箱から一本取り出して着火した。

無の空間の中
一本
二本
三本…

僕はその間に混ぜ込んだ、紫の毒入り水をそっとテーブルの上に乗せた。

猫汰朗「はい。」

蛇孔「あ、乾杯。」

結構その濃度は濃くて濃くて、誰しもが堕ちる定義。

その必要性も今じゃ、とっくに過ぎ去った行為なのにも関わらず、今更な行動をとってみせる。

女は黙って、一口飲み、ハンカチと、コースターと、マドラーを持って来た。

猫汰朗「…いけるの?濃いよ。」

蛇孔「濃い方が。まだまだ。」

そうなんだ。
濃いのが好きなんだ。

浴びよう。
一緒に堕ちろう。