私の隣、ベッドの中でピザポテトわ頬張る日向。

日向...、好きだよ。
かっこいいよ、優しいよ、大好きだよ...！！
その言葉は、音にならないようにして私の中で閉じ込める。

こんなに近くにいるのに、すぐに触れることが出来るのに、力強く抱きしめたいのに。
...できない、そんなこと。
｢ねぇ菜花？さっきからおかしいよ、本当に大丈夫？｣
日向の声で気づいた。日向のことを抱きしめたいのに抱きしめられない私は、ぬいぐるみを抱えて俯いていた。
日向が前のめりになってさらに私に近づく。日向が私の背中をさする。

やめて、日向。私日向にそんなことされたら...
私はもう衝動的に、ぬいぐるみを投げ出して日向に抱きついていた。
｢...菜花？｣
｢うわぁぁっ...！！！｣
なぜか叫びたくなって、泣き出したくなってしまって、日向を掴んだまま私は泣き出した。
｢菜花...、｣
そこからもう、あまり記憶が無い。