つまりは、装具をする主な目的は「側弯の進行を遅らせる」こと、又は「現状を維持する」ことだと言うことです。

ですが聞いた話によると、根気よく装具を付け続けて、側弯が治癒する事も稀にあるようです。

完全に真っ直ぐに戻すことこそ出来ないものの、側弯が10°以下になっていたり。

そんな話を聞いて、私は少しでも早く装具をつけたいと思っていました。

でも…

現実はやはり、そう予想通りに行くことばかりではありません。

曲がった骨を治すんです。

今考えれば、強い力をかけなければならないのは当たり前の事でしょう。

私はそんな肝心な事が分かっていなかったのです。

プラスチックと、金属と、少しのスポンジでできたその装具は、とても硬いのです。

こんなものを身に付けて、一日を過ごさなくてはならないのです!