それにしても怖い夢を見た。



ベッドから滑るように床に落ち、目から溢れた涙を指の甲で拭う。



でもまあ、そんなことよくある話で、悲鳴をあげるほどの夢なのだから思い返さない方が良いだろうと、そのことはもう考えず顔を洗いに部屋を出た。