マジかよ。
このオンナ……
「……スゥ…スゥ…」
穏やかな、寝息が聞こえる。
このやろお~……
「寝るな!!このバカ!!犯すぞっ!!」
「………ん~」
起きやしねぇ…
「…あ~、もぉ、勘弁してくれ…」
その場で、深々とうなだれる。
すると、
“ピンポーン…”
すっかり忘れていたが、何度目かのチャイムが鳴った。
フロントの人間がシップを持ってドアの前に立っている。
「お待たせいたしました」
「……」
――こいつ…ずっとここにいたのか?
さすがプロというべきか、上半身ハダカのオレにも顔色ひとつ変えずに、シップを渡すと、
「失礼します」
一礼して、去っていった。
正直、情けなさでいっぱいだ。
シップをテーブルに投げ捨てると、すでに日が落ちている。
暗くなったリビングのソファーに沈みこむように、身を預けた。
「はあぁぁ~~~」
途中から、やることしか頭ん中なくて、完全に理性がとんだ。
「ぅわ…、中学生かよ…」
おもむろに、床にうずくまるように転がってる花美を見た。
追いつめられたウサギみてぇに、ブルブル震えて怯えてたことを思いだす。
怖かったよな。
でも、オトコの思考回路なんてこんなもんだ。
少し、懲りたほうがいいんだ。
いい気味だ。
「ザマアミロ」
そう、自分で言って、頭を抱える。
「あ~~っ!!…全ッ然よくねえっ!!」

