硬く閉じた目に涙がにじむ。
徐々に顔に影がかかる。
目を開けなくても、佐々くんが私に覆いかぶさるように、覗き込んでいるのがわかった。
「ウソだね」
囁きながら、耳にキスをする。
ゾクン……!
さっきから、何度もおこる、このしびれるような感覚に意識がとびそうになる。
プツン…
私の胸のボタンがひとつ外された。
「…!!…あ…ダメ!」
佐々くんの髪が、首筋をくすぐる。
プツン…
「お前さぁ、本気で自分が、好きでもないオトコとこんなコト、出来るオンナだと、思ってんの?」
「で……できるよ。だから、今……」
プツン…
プツン…
「…ぁ…やぁっ……!」
慌ててスカートの裾から手を離し、佐々くんの手をつかむ。
でも、押し戻そうにも、びくともしない。
プツン…
「できるわけねぇだろ…花美はさぁ、じゅうぶん時代遅れの純情なオンナなんだから」
最後のボタンが、外された。
グイッ…
佐々くんの手が、私の胸に触れる。
「…んんっ」
もう、声も出ない。
かろうじて両腕に絡み付いてる程度の、はだけた制服のブラウス。
その、開いた胸元に転々とキスの花が咲く。
次第に荒くなる呼吸。
まるで獣みたい。
人間じゃなくなっちゃうみたい…
すごくイヤ…、怖い…
プツン…
――え…?
もうボタンはないはずなのに……
と思った途端、無防備な感覚に襲われた。
――ブラ…っ
ぅ…うそ……や……
「あ…っ」
直接、肌に伝わってくる体温と圧力。
佐々くんの手の感触…に、
「…ぁ、ぁああ…ん……っ!」
喉の奥から声が漏れる。
鼻にかかった、甘ったるいオンナの声。
な…に?
いまの……声…
わ…
わた…し?

