オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)


「…さ…ささ…くん…、だ…、誰か…」

「……」


“ピンポーン…”


聞こえるでしょ?                              
     
ほら…っ!


「…誰か…来た…よ?ね…ぇ……」

「…ああ……」


佐々くんはまるで関心がないみたい。

私を見つめたまま、その瞳が獲物を狙うオオカミみたいに、ゆらゆらと鋭く光る。

視線が絡まった糸みたいに、はずせない。

見つめあったまま、動けないでいると、


“ピンポーン…”


4度目が鳴った。

佐々くんが、ようやく起き上がる。

でも、ドアにはいかない。

佐々くんが、自分の制服のシャツを一気に脱いだ。


「…やっ……!」

ドクンッ!!


私はぎゅっと目を閉じ、顔をそむける。

一瞬、見えた佐々くんの肌。

初めて会ったときも思ったけど、すごくキレイ……で、

本当に、キレイ…なんだけど、

まともに見れない。

いったん引き戻された現実に、熱に浮かされた感覚は消えた。

恥ずかしさだけが、こみ上げてくる。


「花美」


チャイムはもう鳴らない。

お互いの息遣いしかきこえない静かな部屋。

佐々くんの声が響いて、体がビリビリしてくる。


「オレのこと好き?」


やさしい声。

でも、怖い。

怒鳴られるより、ずっと怖い。

私は、必死に首を横に振った。


スキじゃない。
スキなんかじゃないよ。

好きな人とこんなことできるわけないじゃん。

だって私、好きなヒトとはしたくない!

だから、佐々くんなんかスキじゃないよ。