オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)


――オイ…、好きとか言ってるオンナに向ける顔じゃねぇだろ…


深く眉間にしわを刻み込み、どす黒い感情を押し込み切れないまま、優華を睨んでる。

コツ…

足音に視線を戻すと、優華がまるで気に留める様子もなく、真っ直ぐ歩いてくる。


「花美は、返してもらう」

「……」

「でも…、今じゃなくていいわ」


ダンッ…!!


叩きつける音と共に、目の前のテーブルに優華の足が乗った。

片腕を膝に掛け、ズイッ!優香が身を乗り出すと、オレの顔まで数センチだ。


「私が花美を迎えに来るまで、しっかり守ってなさい。それくらいなら、できるでしょ?」


――このっ、オンナ…!!


「ふざけんな!!」


ガタンっ!!


立ち上がった瞬間、オレと優華の間に成久が割って入り込んだ。


「どけっ!成久!!」

「4年前の事は、私の口からは言えない」


優華は平然と言うと、成久に向かってスマホを見せる。


――ごめんね…


そう、口元が声にならない言葉をつぶやいたのが、成久の背中越しに見えた。


「有意義な場でした。じゃあ、さようなら」


その微笑に、

このオンナでも、こんな顔できるんだと、その艶やかさに一瞬目を奪われた。

不覚にも、キレイだと思った。

優華が階段を下りていく。