ベッドの上に堂々と立つ美しいオンナ。
左手は意を決したように腰に当て、
右手はリボンを握り締め、顎を引き、
差し出したほうをじっと、見据えている。
まるで、宗教的な絵画みたいだ。
そして、彼女の足元には、膝を折り座り込むオトコ……
そのオトコと、オレはガラス越しに目を合った……
「なんか…さ…」
「……?」
なんか、なんだこれ……
――このヘタレの図……
「……」
オレは思った。
「……座れ…」
「へ…?」
「い~~から、座れぇ!正座だぁ!!!!」
なんか、すっげぇ納得いかねぇ!!
理不尽すぎんだろっ!!

