オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)


「バカばかバカばか言わないでよ!わかってるもん!バカに決まってんじゃないっ!」


花美が勢いよくベッドの上で立ち上がる。

ボスッ!

もう一個あった枕をオレに投げつける。


「やめろって!」

「こんなこと、バカにでもなんなきゃ出来ないにきまってんデショ!?」

「でもねぇ、佐々くんみたく、誰とでもホイホイ、エッチできる人には、私の気持ちなんてわかんないわよぅ!!!!」


花美はポロポロ涙を流しながら、一気にまくしたてると、

はだけた制服の胸元に、かろうじて引っかかってたリボンを勢いよく引き抜く。



「しばっていいから!!」



オレの目の前に突き出した。


「縛っ…って、!?お前…なぁっ!!」

「?」

「…いや…いい、っす」


なんか……

咄嗟に想像してしまった自分に自己嫌悪。

なんだか顔、赤くないか?

オレ……

まあ、こんなけ暗けりゃわかんないだろうけど。

花美の顔をまともに見れず、思わず顔を背けた。


「はあぁぁぁ~~~ぁ…」


ダメだ、こいつ……

まるで、オトコってもんをわかっちゃぁいない。

いままで、よく処女でいられたもんだ。



――奇跡だろ……



そんなことを考えながら、チラリと窓を見ると、漆黒の夜空を透かしたガラスに、俺たちの姿が映ってた。