<side 佐々>
――やっぱりかっ!!
途中からさ、なんか、なんだか……さ、
そんな気がしたんだよ!
目の前の花美は、
髪を掻きむしったり、ベッドを叩いたり、唸ってみたりしてる。
――ガキが……
花美は一応オレに罪悪感があるのか、泣き声をまぜながら、懸命に説明を始める。
「…そ、その、私がちゃんとエッチ出来てたなら、違う結果になっていたかも…って」
「そのために、てっとり早く適当にヤっちまおうってか? 」
自分でも、驚くほど低い、機嫌の悪い声。
花美は、一瞬だけ体を強張らせたけど、伏せ目がちに頷く。
「だ…、だって、またHできなくてフラれたら……、どおしよう…って、もお、一生このままだったら、どおしよう~~!」
「はぁああ~……」
オレの溜息に、またビクビクと震え始める。
こんなに、怖がってるくせに……
何考えてんだ、このバカ。
大体、ヤることしか考えてないから、別れるんだろーが。
「……そんで?…オレに声かけたってわけだ…」
花美が頷く。
「オンナの扱い慣れてそうだし、後腐れなさそうだし」
さらに頷く。
「好きなオトコじゃないから、失敗しても傷つかないしなあ!」
「なんで、わかるの!?あ、でもね。生理的に受け付けない容貌の人は、最初から無理なんで、佐々くんの顔は結構好きかも」
「ばっかじゃ、ねぇの!?」
バシッ!
花美の頭をはたいた。
「あいた!」
「痛くねぇよ!手加減してやってんだろ!この、バカ!」
そう、言ったところで、花美がオレを睨む。
口を尖らせて、目を据わらせて、眉根を寄せる。
――ヤバい…
全っ然、怖くねぇ……
…っていうか、むしろ超カワイイ。
「っどぉおせ、バカだもん!」
オレに枕を投げつける。
こいつ、逆ギレしやがった!
――やっぱりかっ!!
途中からさ、なんか、なんだか……さ、
そんな気がしたんだよ!
目の前の花美は、
髪を掻きむしったり、ベッドを叩いたり、唸ってみたりしてる。
――ガキが……
花美は一応オレに罪悪感があるのか、泣き声をまぜながら、懸命に説明を始める。
「…そ、その、私がちゃんとエッチ出来てたなら、違う結果になっていたかも…って」
「そのために、てっとり早く適当にヤっちまおうってか? 」
自分でも、驚くほど低い、機嫌の悪い声。
花美は、一瞬だけ体を強張らせたけど、伏せ目がちに頷く。
「だ…、だって、またHできなくてフラれたら……、どおしよう…って、もお、一生このままだったら、どおしよう~~!」
「はぁああ~……」
オレの溜息に、またビクビクと震え始める。
こんなに、怖がってるくせに……
何考えてんだ、このバカ。
大体、ヤることしか考えてないから、別れるんだろーが。
「……そんで?…オレに声かけたってわけだ…」
花美が頷く。
「オンナの扱い慣れてそうだし、後腐れなさそうだし」
さらに頷く。
「好きなオトコじゃないから、失敗しても傷つかないしなあ!」
「なんで、わかるの!?あ、でもね。生理的に受け付けない容貌の人は、最初から無理なんで、佐々くんの顔は結構好きかも」
「ばっかじゃ、ねぇの!?」
バシッ!
花美の頭をはたいた。
「あいた!」
「痛くねぇよ!手加減してやってんだろ!この、バカ!」
そう、言ったところで、花美がオレを睨む。
口を尖らせて、目を据わらせて、眉根を寄せる。
――ヤバい…
全っ然、怖くねぇ……
…っていうか、むしろ超カワイイ。
「っどぉおせ、バカだもん!」
オレに枕を投げつける。
こいつ、逆ギレしやがった!

