オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)

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<side 花美2>

「きゃぁああ~~~っ!やっぱり似合う!カワイイ~~ッ!」

「……あの…いいんデスカ?これ……」

「やっぱり、ムスメっていいわぁ~、男なんてつまんないったらっ!」


お母サマが着せてくれたのは、ハイウエストのバイカラーのワンピース。

トップ部分がラメ入りの暗い赤紫色で、スカート部分はサテンの黒地のせいか、かわいらしいクラシカルなパターンなのに、とても大人っぽく見える。

ホルターネックのせいか、胸が…、その…、若干強調されてる気がするんだケド、

まだ、キスマークが消えてない事を考えると、胸元が空いてるタイプじゃなかったことに一安心。


とにかく、とってもステキ。

私にくれるって言うんだケド、なんだか高そうだし……

いいのかなぁ……


「いいのよ~、もともと私には着れないの。サイズ全然違うんだけど、どぉしても欲しくって、人から貰った物なの」

「……でも…」

「花美ちゃんに着てもらえたら、きっと元の持ち主も、すっごく喜ぶと思うのよ」

「……」


そう、言いてはくれるケド、やっぱり大切なものじゃないのかなぁ?

さっきから、お母サマのほうが気を使ってて、なんだか申し訳ない……


「髪、伸ばしてるの?アップにしてみてイイ!?」


返事をする間もなく、お母サマが鼻歌をうたいながらブラッシングを始めた。


――いい気持ち…


くすぐったぁ~い。

ふふ……

髪の毛さわってもらうのって、スキ。

無意識に顔がゆるんじゃう。


「痛くない?」

「はい!」


ママにも、よくこんな風に髪を結ってもらったっけ……

わたし、自分では出来ないんだよね。

だから今は下ろしてばっか。


目を閉じる。

ホント、いい気持ち。


「やあぁん!さらに可愛いっっ!!」


ふわふわのアップにシュシュをつけて、あっという間に出来上がり。

ママより、全っ然器用!


「お母サマ、すご~い!!」


鏡を覗きこんで関心してると、その奥に、佐々くんのお母様がうれしそうに映ってた。

じっと、私をみてる。

その、鋭いけどやさしい、佐々くんと同じ目で、

じっ…と、鏡越しに、見つめあう。