驚愕したのは、父さんだけじゃない。
オレも、次の言葉が浮かばなかった。
無意識に近いほど、サラリと出た言葉。
動揺してんのが、自分でわかる。
いろいろ、他の言葉をあたってみるんだけど、それ以外みつかんなくて……
彼氏でもねぇし、
友達でもねぇ。
セフレ……冗談だろ?
やってねぇっつのっ!
花美が、オレの事どう思ってんのか、気になんなくは……、ない。
でも、気づいちまったんだ。
肝心なのは、オレがどうかってことだ。
「そんな顔すんなよ」
さっきのセリフまんま、
ニヤリ……
笑って、父さんに返してやった。
なんだか、すっげぇ気分がいい。
モヤがかかって鬱陶しかった霧が、キレイに晴れた感じだ。
「彼女じゃないのか?」
父さんが、念押しするように確認する。
「あははっ…違げぇよ?だってオレの片恋だもん」
「……」
いつもポーカーフェイスの父さんが、こんな驚いた顔すんの、はじめてみた。
そう。
片思いだ。
だから、かなり切ない。
瞳を閉じると、まぶたに焼きついた愛しい姿そのままに、
花美はもう、オレのココロのド真ん中に、あつかましく居座ってる。
そこだけが、春みたいに暖かい。
オレが生まれて初めてスキになったオンナの子。
早く、オレのもんになればいいのに……
オレも、次の言葉が浮かばなかった。
無意識に近いほど、サラリと出た言葉。
動揺してんのが、自分でわかる。
いろいろ、他の言葉をあたってみるんだけど、それ以外みつかんなくて……
彼氏でもねぇし、
友達でもねぇ。
セフレ……冗談だろ?
やってねぇっつのっ!
花美が、オレの事どう思ってんのか、気になんなくは……、ない。
でも、気づいちまったんだ。
肝心なのは、オレがどうかってことだ。
「そんな顔すんなよ」
さっきのセリフまんま、
ニヤリ……
笑って、父さんに返してやった。
なんだか、すっげぇ気分がいい。
モヤがかかって鬱陶しかった霧が、キレイに晴れた感じだ。
「彼女じゃないのか?」
父さんが、念押しするように確認する。
「あははっ…違げぇよ?だってオレの片恋だもん」
「……」
いつもポーカーフェイスの父さんが、こんな驚いた顔すんの、はじめてみた。
そう。
片思いだ。
だから、かなり切ない。
瞳を閉じると、まぶたに焼きついた愛しい姿そのままに、
花美はもう、オレのココロのド真ん中に、あつかましく居座ってる。
そこだけが、春みたいに暖かい。
オレが生まれて初めてスキになったオンナの子。
早く、オレのもんになればいいのに……

